【開業するなら要チェック】就労継続支援B型事業所で起きるトラブルとその対応方法

2025.01.23 #就労継続支援B型#経営について#障がい福祉について


障害者の方が働くことを支援するための「就労継続支援B型事業所」は、雇用契約を結ばずに障がいを持つ方が働くことを支援する施設ですが、ときには利用者間や事業所と利用者間とのトラブルになることもあります。

そういったトラブルや対応についてご紹介します。

採用と人間関係

運営する上で必須となるサービス管理責任者

就労継続支援B型事業所には、最低限、常勤のサービス管理責任者(=サビ管)が1人必要です。

就労継続支援B型事業所におけるサービス管理責任者の採用は、なかなか難しいのが現状です。

 

サービス管理責任者の採用の難しさ

サービス管理責任者(サビ管)は、就労継続支援B型事業所において、個別支援計画書の作成や利用者との面談、関係機関との連絡調整、職員の指導などを行う事業所におけるまとめ役です。

サビ管の採用が難しい理由としては、次のようなことが考えられます。

  • 就労支援やグループホームの新規開設が増えてきた
  • 利用者の人数によって人員構成が変わるため、常勤のサビ管を確保するのが難しい
  • サビ管になるには実務経験と研修の修了が必要で、試験がないため合格率という概念がない

サービス管理責任者の配置が基準を満たしていない状態でサービスを提供した場合、所定単位数から4カ月目までは30%の減算となります。さらに、5カ月以上連続して基準を満たさない場合、減算率は50%に引き上げられます。

この減算が長期間続くと、就労継続支援B型事業所の運営に大きな影響を及ぼし、事業の継続が困難になる可能性があります。

人間関係によるトラブル

就労継続支援B型事業所では、さまざまな人間関係のトラブルが起こり得ます。

利用者の中には、スムーズな意思疎通が難しい人や感情のコントロールが上手にできない人、思い込みが激しい人もいます。その特性上、トラブルが起きやすい状況でもあります。

利用者間でのトラブル

 
よくある事例
  • 特定の人を無視する
  • 悪口を言う
  • コミュニケーションが一方的で苦痛を感じる
  • 利用者同士の金銭・物品の貸し借り
  • 威圧的な態度とる

障害福祉サービスを提供する上で、利用者同士のトラブルは避けられないものです。

根本的な解決が難しい場合に備え、利用者同士を物理的に分けられる環境を整えておくことが重要です。

事業所と利用者間でのトラブル

事業所のスタッフと利用者での「言った」「言わない」のもめごとや、言葉遣いなど意思疎通が円滑にいかずトラブルに発展するケースがあります。

事業所の対応が不十分であれば、役所からの指導が入る可能性があります。

しかし、事業所が利用者に対して誠実に対応している場合は、特に問題はありません。役所も、利用者からのクレームをそのまま鵜呑みにするのではなく、それが指導に値するかどうかを冷静に判断してくれます。

 

ただし、利用者からクレームが寄せられると、役所は事実関係の確認を行う必要があります。その結果、スタッフは日々のサービス提供に加えて、役所との対応やクレームを申し立てた利用者への対応も行わなければならず、業務負担が増える可能性があります。

 

障害福祉サービスを提供する事業所では、この対人関係がさらに難しく、仕事を円滑に進めることは容易ではないかもしれません。

もちろん、サービス管理責任者だけでなく、現場スタッフも研修などを通じてトラブル対応に関する知識を持っていることでしょう。

しかし、知識だけに頼るのではなく、経営者をはじめスタッフ全員が協力し、一丸となってトラブル解決に取り組むことが、就労継続支援B型事業所の円滑な運営につながります。

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「申請などの面倒な手続きを代行します!」
「ゲームをするだけで工賃が貰えるので利用者さんが集まりやすく定着率が高い!」
といった『簡単にはじめられて儲かる』ような内容を謳う立ち上げ支援団体が近年増え始めています。

 

B型事業所の運営は、基盤となるビジネスをしっかり作り込み長期的に安定した運営を行うこと、
その上で利用者様が自立に向かって働けるよう意味のあるお仕事を提供する
ことが非常に重要です。

企業側が利益を生むためだけに意味のないお仕事で利用者様を囲い込むことは
利用者様の自立に繋がらず障害福祉サービスとの在り方として全く本質的ではありません。

 

きちんとしたサービス提供を目指している事業者様がこのような団体の支援を受け後悔することのないよう
弊社では運営側の視点で地に足のついたB型事業所の立ち上げ支援を行います。

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