障害福祉サービスとは~種類や分類を徹底解説~

2021.08.28 #サービス種別解説


A型?B型?放課後デイ?グループホーム?障害福祉サービスって何?の疑問を解決します

税金を財源としたサービスである

病気や怪我をした人が使う「医療」、高齢者が使う「介護」のように、行政の費用負担で利用できる障害者向けのサービスが「障害者福祉」です。
医療保険、介護保険のような保険制度ではないため、障害者福祉の財源は市町村負担25%、国庫負担50%、都道府県負担25%となっています。
障害のある方が受けられるサービスは大きく2つ「障害福祉サービス」と「地域生活支援事業」があります。

「障害福祉サービス」は国全体で内容が定められているサービスで、「地域生活支援事業」は地域の事情に応じて市町村が独自で行うサービスです。

今回は「障害福祉サービス」にフォーカスをあてて、ご説明します。

障害福祉サービスの分類

どんなサービスがあるの?

障害福祉サービスは色々な分類の仕方があります。 まずは分類の前に、どんなサービスがあるのか一覧で見てみましょう
※「介護」と書いてあるところは、「食事、入浴、排せつや身の回りのサポートをすること」だと思ってください。
※表の内容は分かりやすいように簡単な表現にしております。
サービス名 内容
居宅介護(ホームヘルプ) ヘルパーが自宅に訪問して介護等を行う。
重度訪問介護 居宅介護を利用する方より、さらに重度な障害のある方への介護等を行う。
同行援護 視覚障害の方の移動のサポート
行動援護 判断能力に制限がある方の移動のサポート
重度障害者等包括支援 介護の必要性が非常に高い方に、様々なサービスを包括的に行う。
短期入所(ショートステイ) 普段、家族と暮らしている方で、家族が入院したり外出したりして家で過ごすことができないときなど、一時的に過ごす場所の提供。
療養介護 医療と介護を必要とする人が、医療機関でリハビリや介護を受ける。
生活介護 事業所に通って昼間、介護や創作活動の機会を提供する。
施設入所支援 施設に入所する方に介護等を行う。
自立生活援助 一人暮らしに必要な力を補うために、定期的に自宅に訪問する。
共同生活援助(グループホーム) 共同生活を行う住居を提供し、介護や日常生活のサポートを行う。
自立訓練(機能訓練) 自立した生活ができるように、身体機能の訓練を行う。
自立訓練(生活訓練) 自立した生活ができるように、生活能力の訓練を行う。
就労移行支援 一般企業への就職を希望する人に、就労に必要な訓練を行う。
就労継続支援A型 一般企業での就職が難しい方に、雇用し(仕事をしてもらい賃金を支払い)就労の機会を提供し、能力向上の訓練を行う。
就労継続支援B型 一般就労やA型など雇用関係での就労が難しい方に、(雇用関係を持たずに)就労の機会を提供し、工賃を支払い、能力向上の訓練を行う。
就労定着支援 一般企業に就労した方に、就労に伴う課題に対応するためのサポートを行う。
障害のある方は、これらのサービスを全く使わない方もいれば、1つ使ったり、組み合わせて使ったり、様々な利用があります。

サービスを受ける場所での分類

主に場所で分類すると
①自宅で受けるサービス(訪問系)
②事業所に出かけて受けるサービス(日中活動系・就労系)
③住まいのサービス(施設系・居住支援系)
の大きく3つに分けられます

サービスを受ける場所一覧表

場所で分類 サービス名 内容
①自宅に訪問 居宅介護(ホームヘルプ) ヘルパーが自宅に訪問して介護等を行う。
重度訪問介護 居宅介護を利用する方より、さらに重度な障害のある方への介護等を行う。
同行援護 視覚障害の方の移動のサポート
行動援護 判断能力に制限がある方の移動のサポート
重度障害者等包括支援 介護の必要性が非常に高い方に、様々なサービスを包括的に行う。
②事業所に出かける③住まい 短期入所(ショートステイ) 普段、家族と暮らしている方で、家族が入院したり外出したりして家で過ごすことができないときなど、一時的に過ごす場所の提供。
②事業所に出かける 療養介護 医療と介護を必要とする人が、医療機関でリハビリや介護を受ける。
生活介護 事業所に通って昼間、介護や創作活動の機会を提供する。
③住まい 施設入所支援 施設に入所する方に介護等を行う。
③住まい(①自宅に訪問) 自立生活援助 一人暮らしに必要な力を補うために、定期的に自宅に訪問する。
③住まい 共同生活援助(グループホーム) 共同生活を行う住居を提供し、介護や日常生活のサポートを行う。
②事業所に出かける 自立訓練(機能訓練) 自立した生活ができるように、身体機能の訓練を行う。
自立訓練(生活訓練) 自立した生活ができるように、生活能力の訓練を行う。
就労移行支援 一般企業への就職を希望する人に、就労に必要な訓練を行う。
就労継続支援A型 一般企業での就職が難しい方に、雇用し(仕事をしてもらい賃金を支払い)就労の機会を提供し、能力向上の訓練を行う。
就労継続支援B型 一般就労やA型など雇用関係での就労が難しい方に、(雇用関係を持たずに)就労の機会を提供し、工賃を支払い、能力向上の訓練を行う。
就労定着支援 一般企業に就労した方に、就労に伴う課題に対応するためのサポートを行う。

給付の目的による分類

障害福祉サービスは「介護給付」「訓練等給付」に分類されています。
どちらもその名の通り、「介護給付」は介護など日常のサポートを目的とした給付で、「訓練等給付」は自立や能力向上を目的とした給付です。
※給付とはそれぞれの目的のために公のお金が投入されるときに使う言葉です。
場所で分類 サービス名 内容
介護給付 ①自宅に訪問 居宅介護(ホームヘルプ) ヘルパーが自宅に訪問して介護等を行う。
重度訪問介護 居宅介護を利用する方より、さらに重度な障害のある方への介護等を行う。
同行援護 視覚障害の方の移動のサポート
行動援護 判断能力に制限がある方の移動のサポート
重度障害者等包括支援 介護の必要性が非常に高い方に、様々なサービスを包括的に行う。
②事業所に出かける③住まい 短期入所(ショートステイ) 普段、家族と暮らしている方で、家族が入院したり外出したりして家で過ごすことができないときなど、一時的に過ごす場所の提供。
②事業所に出かける 療養介護 医療と介護を必要とする人が、医療機関でリハビリや介護を受ける。
生活介護 事業所に通って昼間、介護や創作活動の機会を提供する。
③住まい 施設入所支援 施設に入所する方に介護等を行う。
訓練等給付 ③住まい(①自宅に訪問) 自立生活援助 一人暮らしに必要な力を補うために、定期的に自宅に訪問する。
③住まい 共同生活援助(グループホーム) 共同生活を行う住居を提供し、介護や日常生活のサポートを行う。
②事業所に出かける 自立訓練(機能訓練) 自立した生活ができるように、身体機能の訓練を行う。
自立訓練(生活訓練) 自立した生活ができるように、生活能力の訓練を行う。
就労移行支援 一般企業への就職を希望する人に、就労に必要な訓練を行う。
就労継続支援A型 一般企業での就職が難しい方に、雇用し(仕事をしてもらい賃金を支払い)就労の機会を提供し、能力向上の訓練を行う。
就労継続支援B型 一般就労やA型など雇用関係での就労が難しい方に、(雇用関係を持たずに)就労の機会を提供し、工賃を支払い、能力向上の訓練を行う。
就労定着支援 一般企業に就労した方に、就労に伴う課題に対応するためのサポートを行う。

自立度、障害の度合いによる分類

日常生活、社会生活の自立度や障害の度合いに応じて、使える、使うサービスも変わってきます。
「自立度が高い、低い」「障害が重い、軽い」「区分が高い、低い」などという表現を使うことが多いです。
区分(障害支援区分)については別のコラムでご紹介します。
簡単に言うと支援が必要な度合いが高ければ区分は高くなり、支援が必要な度合いが低ければ区分は低くなります。障害支援区分は1~6まであります。
場所で分類 サービス名 内容 対象となる区分や自立度
介護給付 ①自宅に訪問 居宅介護(ホームヘルプ) ヘルパーが自宅に訪問して介護等を行う。 区分1以上通院介助は区分2以上
重度訪問介護 居宅介護を利用する方より、さらに重度な障害のある方への介護等を行う。 区分4以上
同行援護 視覚障害の方の移動のサポート 区分認定の必要はない
行動援護 判断能力に制限がある方の移動のサポート 区分3以上
重度障害者等包括支援 介護の必要性が非常に高い方に、様々なサービスを包括的に行う。 区分6以上
②事業所に出かける③住まい 短期入所(ショートステイ) 普段、家族と暮らしている方で、家族が入院したり外出したりして家で過ごすことができないときなど、一時的に過ごす場所の提供。 区分1以上
②事業所に出かける 療養介護 医療と介護を必要とする人が、医療機関でリハビリや介護を受ける。 区分5以上
生活介護 事業所に通って昼間、介護や創作活動の機会を提供する。 区分3以上
③住まい 施設入所支援 施設に入所する方に介護等を行う。 区分4以上
訓練等給付 ③住まい(①自宅に訪問) 自立生活援助 一人暮らしに必要な力を補うために、定期的に自宅に訪問する。
③住まい 共同生活援助(グループホーム) 共同生活を行う住居を提供し、介護や日常生活のサポートを行う。 区分なし~、軽度向けや重度向けなど分かれる。
②事業所に出かける 自立訓練(機能訓練) 自立した生活ができるように、身体機能の訓練を行う。 区分制限は特になし
自立訓練(生活訓練) 自立した生活ができるように、生活能力の訓練を行う。 区分制限は特になし
就労移行支援 一般企業への就職を希望する人に、就労に必要な訓練を行う。 区分制限は特になし就労のための能力は高く一般就労を目指すイメージ
就労継続支援A型 一般企業での就職が難しい方に、雇用し(仕事をしてもらい賃金を支払い)就労の機会を提供し、能力向上の訓練を行う。 区分は特になし就労のための能力は中くらいで、一般就労を目指すイメージ
就労継続支援B型 一般就労やA型など雇用関係での就労が難しい方に、(雇用関係を持たずに)就労の機会を提供し、工賃を支払い、能力向上の訓練を行う。 区分は特になし就労のための能力は低めでA型を目指すか、B型を継続するイメージ
就労定着支援 一般企業に就労した方に、就労に伴う課題に対応するためのサポートを行う。
障害福祉サービスについて、何となくイメージは掴めましたでしょうか?
できるだけ分かりやすく表現するため、専門家の方からすると適切ではない言葉があるかもしれませんが、ご容赦くださいませ。