【メリット・デメリットも解説】アパート型、戸建て型、サテライト型グループホームの違い

2021.06.15 #グループホーム(共同生活援助)#サービス種別解説


障害者グループホームとは何か

障害者グループホームは「共同生活援助」とも呼ばれ、障がいがある方が共に暮らしながら、生活に必要な支援を受けるサービスのことです。

障害者グループホームでは、「世話人」や「支援員」と呼ばれる職員が、利用者の食事の用意やお風呂、トイレの介助などの身の回りのお世話をします。

他にも、日常生活・社会生活上の悩みの相談を受け、助言をすることもあります。

就労したい利用者がいれば、就労先を探したり、その他の関係機関と連携を取ったりすることも、障害者グループホームの役割です。

障害者グループホームを利用できるのは、身体障がい者、知的障がい者、精神障がい者(発達障がい者)、難病患者等です。

原則として18歳以下の方は利用できません。

しかし、15歳以上の障がい児も児童相談所長が必要性を認めた場合、利用できることになっています。

また、65歳以上の身体障がい者の場合も「65歳になるまでに一度は障がい福祉サービスを受けたことがある場合のみ」という条件付きで利用可能です。

さらに、障害者グループホームのサービスを継続して受けたい場合には、は3年ごとに更新する必要があります。

更新の場合は、特に年齢制限はありません。

基本的には、障がい者総合支援法の対象者であれば利用できますが、障害支援区分によって「世話人」や「支援員」の配置基準が変化します。

そのため、利用者は支援区分の判定を受ける決まりとなっています。

障がい者支援区分は、「非該当, 1,2,3,4,5,6」の7段階であり、数字が大きいほど「支援の必要性が高い」と判定されるのです。

アパート型グループホームについて

アパート型グループホームとはその名の通り、利用者がアパートの各部屋に住みながらサービスを受ける障害者グループホームです。

シェアハウスというよりは、交流室があるマンションのような感覚に近いかもしれません。

自室というプライベート空間が確保されている点が特徴的です。

ただし、プライベートが確保されているということは、身の回りのことをある程度一人で行える方である必要があります。

そのため、障害支援区分が比較的軽い方が利用するケースが多くなってきます。

このような利用者は、自立して単身生活に移るための準備や練習、あるいは就労支援を受けて活動する場合も少なくありません。

どうしてもできない日常作業のみ世話人や支援員に手を借り、自分らしく過ごしていくことができるのが障害者グループホームなのです。

戸建て型グループホームについて

戸建て型グループホームもその名の通り、利用者が戸建て住宅に住みながらサービスを受ける障害者グループホームです。

プライベート空間がある部屋での一人暮らしというよりは、共同生活、シェアハウスのような感覚に近いでしょう。

つまり、日常のほとんどの時間を誰かと一緒に過ごすことになります。

プライベート空間が少ないデメリットはありますが、逆にいうと他の人の目が届きやすいと言えるでしょう。

そのため、障害支援区分が比較的重く、自力での生活が困難な方が利用される傾向にあります。

具体的には、世話人や支援員が食事や入浴などの日常生活動作を介助します。

利用者によっては、自力でトイレに行くことが難しく、オムツ交換などをする場合もあるでしょう。

このように世話人や支援員は24時間体制で利用者を支援するため、必然的に業務量は多くなります。

サテライト型グループホームについて

サテライト型グループホームは、支援施設の近所の住宅に住みながらサービスを受ける障害者グループホームです。

アパート型グループホームよりも、さらに一人暮らしに近いものとなっています。

障害支援区分が比較的低く、日常生活動作のほとんどを1人で行うことができる利用者が多いです。

「完全自立は難しいけれど、大抵のことは自分でできる」という方に向いています。

支援する側の業務内容としては身の回りの世話というよりも、家事のサポートや日々の相談がメインになるでしょう。

利用者本人で行動されることも多いため、施設の運営側や職員が負う責任もやや少ない傾向にあります。

各形態の利点とデメリット

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グループホーム形態ごとの比較表

アパート型グループホーム

アパート型グループホームの利点は、支援の全体的な量が抑えられるところにあります。

アパート型グループホームの利用者は比較的1人で身の回りのことができるため「常にそばについて支援をする」ということがありません。

必要な業務が絞られることで、時間的にも猶予が出ます。

その分「居場所」としての機能を果たすための交流や心理的ケアがしやすくなるでしょう。

デメリットとしては、緊急事態が発生した際の対応が遅れやすいという点が挙げられます。

利用者は個室の中で過ごすため、緊急対応が必要な事故が発生していても気付きにくいケースも少なくありません。

戸建て型グループホーム

戸建て型グループホームの利点は、重い障害を抱えた人々に対する支援が可能であるという点です。

重い障害を抱えた方々には、24時間体制での支援が必要となります。

戸建て型であれば、アパート型では対応しきれない部分も支援でき、利用者は安心して過ごすことができるでしょう。

デメリットとしては、やはり業務量の多さです。

充実した支援が可能というのは非常に大きな利点であるとともに、それだけ多くの仕事をこなさなければいけないというデメリットでもあります。

その分、必要な世話人・支援員の数も多くなり、人件費がかかります。

サテライト型グループホーム

サテライト型グループホームの利点としては、支援施設が小さくても運営可能だという点です。

居住するスペースが必要ないため、土地の価格が高い都市部などに向いているかもしれません。

デメリットは、利用者に密着した支援は難しいという点です。

戸建て型グループホームの利点が、そのままサテライト型の弱みになってきます。

障がい区分の高い方への支援としては、少し不安が残るものとなるでしょう。

「15歳以上の障がい児も、児童相談所長が必要性を認めた場合には利用できることとなっています。」の出どころは、岡山県保健福祉部障害福祉課のPDFファイルです。

https://www.pref.okayama.jp/uploaded/attachment/252220.pdf

※岡山県保健福祉部障害福祉課サイトに遷移します

「障害者グループホームのサービスは3年ごとに更新する必要があります。」については、ハーティサロンというサイトを参考にして記述いたしました。

https://plushearty-salon.com/situation/service-contents-g/

※ハーティサロンのサイトに遷移します