【B型】就労継続支援B型の人員配置基準と最適な人材採用の対応方法

2023.12.02 #人材採用#就労継続支援B型


就労継続支援B型は通常の事業所で働くことが難しい障害者に対し、就労や生産活動の機会を提供しながら、就労に必要な知識・技術の向上を図るサービス。管理者やサービス管理責任者をはじめ、職業指導員・生活支援員などがその支援に当たります。

そこで今回は、就労継続支援B型の人員配置基準について紹介。スタッフを採用するための

コツノウハウについても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

また、就労継続支援A型については、こちらのコラムて紹介しています。

【A型】就労継続支援A型の人員配置基準と最適な人材採用方法その対応方法

就労継続支援B型で必要な人員の役割

就労継続支援B型で必要な人員は、次の表のとおりです。

職種 人員配置基準 資格要件
管理者 常勤1名 なし
サービス管理責任者

(サビ管)

利用者60人以下:1名以上※1

複数勤務の場合は、1名は常勤

あり
職業指導員 常勤換算で

利用者:スタッフ=10:1、7.5:1※2

いずれか1名は常勤

なし
生活支援員

(※1)61人以上の場合

    利用者が60人を超えて40またはその端数を増やすごとに1人加えた数

    例:利用者100人であればサビ管は「2人」

      利用者105人であればサビ管は「3人」必要

(※2)利用者数は原則、前年度の平均利用者数

    新規・新設・増床の場合は、利用定員の90%で算定

以上を踏まえ、職種ごとの役割や仕事内容をそれぞれ見ていきましょう。

管理者の役割

管理者は、施設全体の管理業務を行う職種です。利用者や職員、業務の管理を一手に担い、業務が円滑に進むように指揮命令を適宜下します。

基本的に、資格は必要ありません。ただし、指定基準においては次のように定められているため、いずれかを満たす必要があります。

①社会福祉主事資格要件に該当する

(社会福祉士、精神保健福祉士を含む)

②社会福祉事業に2年以上従事した経験がある

③社会福祉施設長認定講習会を終了している

④企業を経営した経験(概ね1年以上)がある

また、業務に支障を来さない場合は、サビ管との兼務が可能です。特に利用者が少ない開業前後には、サビ管と兼務するケースが少なくありません。

サービス管理責任者の役割

サビ管の役割は、利用者の心身の状況・サービス利用状況などを把握し、個別支援計画を作成するなど、サービス内容の指示・管理にあります。他の職員に対する技術指導や助言、他事業所や医療機関との連絡調整も、サビ管の大切な仕事です。

他職種と異なり、サビ管は実務経験所定の研修修了という資格要件があります。実務経験は保有している資格によって異なります(最短で1年以上、最長で8年以上)。ここでいう「実務経験における1年」は「180日以上」。5年であれば「900日以上」が必要です。

また、修了が義務付けられている研修は「相談支援従事者初任者研修」「サービス管理責任者研修(基礎研修+実践研修)」の2つ。配置後には5年ごとの更新研修もあるため、他職種と比較すると資格要件が厳しめであるといえるでしょう。

職業指導員の役割

職業指導員の役割は、障害者の希望や適性に合わせて、職業上の技術を習得できるよう訓練・指導することです。

必要人員は、常勤換算で「利用者:スタッフ=10:1または7.5:1」。つまり、利用者10人(あるいは7.5人)を1人の職業指導員で対応する計算になります。

また、新規・新設・増床の場合は、利用定員の90%で必要な人員配置を算出。例えば、利用定員が20名の事業所で、10:1の配置である場合は、次のような計算方法で算出できます。

利用定員×90%÷人員配置=20×0.9÷10

            =1.8(常勤換算で1.8名の配置が必要)

生活支援員の役割

生活支援員は、食事や入浴などの日常生活動作を介助したり、日頃の健康管理を指導したりします。時には、職業指導員と協力して、作業指導をすることも。

人員配置の考え方は職業指導員と同様ですが、どちらか一方に1名以上常勤のスタッフが必要です。

【職種別】就労継続支援B型スタッフの採用ノウハウ

実際にスタッフを確保するとき、「どんな人材を採用すれば良いのか」と悩む方が多いのではないでしょうか。

ここでは、職種別の採用ノウハウを紹介します。「人を相手にする仕事」であることの責任感や思いやりはもちろん、職種別に必要な能力を有するか見極めていきましょう。

管理者とその採用

施設全体の管理業務を行う管理者は、リーダーシップやマネジメント能力が大切です。また、責任感向上心をしっかり持ち、サービスの質の低下や廃業を招かないような方を採用すると良いでしょう。

新規立ち上げ時には、経営者自身が管理者を担うという方法も。基本的な流れなどを把握した上で、次期管理者に引き継ぐと運営がスムーズに進みます。業務に支障を来さない場合は、サビ管に管理者を兼務させていくのも1つの方法です。

サービス管理責任者とその採用

サビ管は、サービスの指示・管理や他事業所・医療機関との連携など、さまざまな立場の人と関わる仕事です。そのため、相手の意見を丁寧に聞き取り、ニーズを深堀りした上でサービス内容に還元していく調整力提案力が大切になってきます。

職業指導員とその採用

職業指導員は、その事業所の業務内容に応じて、調理や農業、木工、パソコン操作など、さまざまな作業指導を行います。資格は特に必要としません。しかし、指導する活動に関する経験や知識、技術があると、利用者の学びを深めることができるでしょう。他の職種よりも福祉業界の経験を必要としないため、幅広い人材を獲得しやすいメリットもあります。

生活支援員とその採用

生活支援員の仕事は、日常生活動作の介助・健康管理のアドバイスなどが主です。そのため、介護技術はもちろん、利用者の話にしっかりと耳を傾ける「傾聴力」が大切になってきます。

時には、職業指導員と共に作業指導に当たることもあるため、職業の垣根を超えた協力など臨機応変な対応ができる人材が望ましいです。

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